SDK 不要の Firebase Dynamic Links 代替
Firebase Dynamic Links は 2025 年 8 月 25 日に動作を終了しました。正しいストアへ人を送るために使っていたなら、SetLinks がリンクと QR コードひとつで同じことを行います。アプリに組み込む SDK は不要です。
Google 自身の FAQ によると、終了後はすべての Dynamic Link が 404 を返し、page.link ドメインも完全に廃止されました。パッケージやポスター、名刺に印刷したリンク、過去のメールに貼ったリンク、プロフィールに固定したリンクは、もうどこにもつながりません。
こうしたリンクの多くは単純な役割を担っていました。iPhone では App Store、Android では Google Play、それ以外ではウェブページを開く、というものです。この役割に SDK もアプリ側のコードも要りません。一部のリンクは、新規インストール後に特定の画面を開いたり、インストールのアトリビューションに使われたりしていました。こちらにはディープリンク SDK が必要です。このページでは両者の見分け方と、前者を半日で移す方法を説明します。
機能の比較
| 機能 | Firebase Dynamic Links | SetLinks |
|---|---|---|
| 現在も稼働 | いいえ。2025 年 8 月 25 日に終了 | はい |
| iPhone → App Store、Android → Google Play | はい | はい |
| Huawei AppGallery と RuStore | いいえ | はい |
| インストール済みならアプリを開く | はい(SDK が必要) | はい(SDK 不要)。setlinks.io では iPhone、独自ドメインでは iPhone と Android |
| 独自ドメイン | はい | はい、月 $9 から |
| アプリへの SDK 導入 | アプリ内リンクに必要 | 不要 |
| インストール後にアプリ内の画面を開く(ディファードディープリンク) | はい | いいえ |
| 無料で始められる | 無料だった | リンク 3 件、トラフィック無制限 |
他サービスの情報は 2026 年 10 月時点、各社の公開ページによるものです: Firebase Dynamic Links FAQ
料金
Dynamic Links は無料で、それが多くのアプリに使われた理由のひとつでした。SetLinks にはリンク 3 件、トラフィック無制限の無料プランがあり、カード登録も期間制限もありません。有料プランは月 $9 からで、年払いならさらにお得です。独自ドメイン、インストール済みアプリを開く機能、API は、いずれも月 $9 からのプランで使えます。
Dynamic Links の代わりに本格的なアトリビューションツールを導入する場合、料金はコンバージョン数に応じた従量制か個別見積もりになるのが一般的です。アトリビューションが必要なら価値がありますが、ストアへのリダイレクトだけが目的なら高くつきます。
SetLinks が向いているのは
- リンクの主な用途が、QR コード、メール、広告、プロフィールから App Store や Google Play へ送ることだった。
- リンクのためだけに SDK をアプリに追加し、更新し、保守したくない。
- 二大ストアに加えて AppGallery や RuStore も必要。
- 分析基盤を構築せずに、プラットフォーム、国、流入元ごとのクリック数とスキャン数を見たい。
Firebase Dynamic Links が向いているのは
- Dynamic Links はもう存在しないので、問題は何に置き換えるかです。新規インストール直後に特定の画面を開く必要があるなら、Google が FAQ で挙げているようなディープリンク SDK を選んでください。
- 広告ネットワークをまたいだインストールのアトリビューションが必要なら、アトリビューションプラットフォーム(MMP)が適したツールです。SetLinks は MMP ではありません。
- すでにアプリを持っている人に対してアプリを開くだけでよいなら、Google はシンプルな Universal Links と App Links も推奨しています。そのためのファイルは SetLinks が公開することも、自分でホストすることもできます。
SetLinks でできること
- アプリごとに短いリンクと QR コードをひとつ。iPhone は App Store、Android は Google Play、Huawei は AppGallery、Google Play や AppGallery にないアプリは RuStore、パソコンはウェブサイト、それ以外は指定したフォールバック URL へ送ります。
- Instagram や TikTok などのアプリ内ブラウザはストアを開けないことが多いため、行き止まりではなく「ストアで開く」ボタン付きのページを表示します。
- 日別、プラットフォーム、国、流入元ごとのクリック分析と CSV エクスポート。QR スキャンはクリックとして集計し、個別にも表示します。リンクプレビューのボットは一切集計しません。
- 送り先はいつでも変更できます。アドレスも印刷済みの QR コードもそのままです。
- 対応プランでは、独自ドメイン(go.yourbrand.com)、インストール済みアプリを開く機能(setlinks.io では iPhone、独自ドメインでは iPhone と Android)、ストアへ引き渡すキャンペーンタグ、ロール付きのチーム、読み取り・書き込みキーを使う REST API も使えます。
できないこと
- SDK がないため、ディファードディープリンクには対応していません。インストールをまたいでアプリ内の画面へリンクを引き継ぐことはできません。
- 広告ネットワークへのインストールのアトリビューションは行いません。キャンペーン情報をストアに渡すので、App Store Connect と Google Play Console でリンクごとのインストール数を確認できます。
Firebase Dynamic Links からの移行手順
ほとんどのチームは半日で終えられます。大事なのは順番です。まず古いリンクがそれぞれ何をしていたかを確認し、それから作り直します。
- 既存のリンクをエクスポートする Google は Dynamic Links のメタデータのエクスポートを提供しています(FAQ を参照)。各リンクについて、短縮アドレスとパラメータを控えておきます。apn(Android パッケージ)、ibi と isi(iOS のバンドルと App Store ID)、ofl または link(ウェブのアドレス)です。
- リンクを役割ごとに仕分ける ストアやウェブページへ送るだけだったリンクはそのまま移せます。ディープリンクでインストール後に画面を開いていたリンクには SDK が必要なので、開発者向けに一覧にしておきます。
- それぞれ SetLinks のリンクを作成する App Store は https://apps.apple.com/app/id の後に isi の番号、Google Play は https://play.google.com/store/apps/details?id= の後に apn のパッケージを続けます。ofl または link のアドレスをフォールバックに使います。AppGallery や RuStore で公開していれば追加します。
- 独自ドメインがあれば復活させる Dynamic Links で自社のサブドメイン(links.yourbrand.com)を使っていたなら、SetLinks にカスタムドメインとして追加し、同じパスを作り直します。古い QR コードやリンクが再び機能します。page.link のアドレスは移せません。そのドメインは Google のものだったからです。引き継げるのは、SetLinks のリンクアドレスとして使えるパス(英小文字、数字、ハイフンで 3〜64 文字、スラッシュなし)だけです。大文字を含むパスなど、それ以外のコードは刷り直しが必要です。
- アプリを持っている人にはアプリを開く リンクの「アプリで開く」を有効にし、Apple の Team ID とバンドル ID、Android のパッケージ名と SHA-256 署名フィンガープリントを入力します。次のリリースでリンクのドメインをアプリの Associated Domains(iOS)とインテントフィルタ(Android)に追加し、Firebase Dynamic Links SDK を削除します。
- リンクを差し替え、再印刷は一度だけ サイト、メール、広告、プロフィールの古いアドレスを置き換えます。page.link の QR コードの再印刷はこれが最後です。今後は SetLinks で送り先を変えれば、印刷したコードはそのまま使えます。
- 実機でテストする 新しいリンクを iPhone、Android スマートフォン、Instagram の中で開いてみます。無料のリダイレクトテストでどの端末がどこへ行くかを確認でき、バリデーターで apple-app-site-association と assetlinks.json のファイルをチェックできます。
よくある質問
古い page.link のリンクはまだ使えますか?
いいえ。Google の FAQ によると、2025 年 8 月 25 日の終了以降、すべての Dynamic Link は 404 を返し、page.link ドメインも維持されません。これらのアドレスはリダイレクトできないため、置き換える必要があります。
独自ドメインで使っていたリンクは残せますか?
はい、そのドメインがご自身のものであれば可能です。サブドメインを SetLinks にカスタムドメインとして追加し、各パスをリンクのアドレス(英小文字、数字、ハイフンで 3〜64 文字)として作り直してください。そのドメインを指していた印刷済みのコードが再び機能します。大文字やスラッシュを含むパスは作り直せないため、それらのコードは刷り直しが必要です。
アプリを変更する必要はありますか?
ストアへのリンクなら不要で、アプリに手を加えずに機能します。リンクでインストール済みのアプリを開きたい場合にのみ、そのドメインをアプリの Associated Domains とインテントフィルタに追加します。そのうえで Dynamic Links SDK を削除できます。
SetLinks はディファードディープリンクに対応していますか?
いいえ。アプリに SDK がなければ、インストールをまたいで特定の画面へリンクを引き継ぐことはできません。それが必要ならディープリンク SDK を使ってください。SetLinks は、正しいストアに届くか、インストール済みのアプリを開ければよいリンクを担います。
インストール済みのアプリをリンクで開けますか?
はい、「アプリで開く」を含むプランで可能です。iPhone では setlinks.io と独自ドメインの両方で、Android では独自ドメインで機能し、SetLinks がアプリ用の assetlinks.json を公開します。
Dynamic Links の置き換えにはいくらかかりますか?
リンク 3 件、トラフィック無制限で無料で始められます。有料プランは月 $9 からで、すべての料金は料金ページに載っています。営業との商談は必要ありません。
クリック統計はどうなりますか?
Dynamic Links Analytics API もほかの機能と一緒に終了しました。SetLinks は初日からクリックと QR スキャンをプラットフォーム、国、流入元ごとに集計し、CSV にエクスポートできます。
ほかの比較
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